私の現場日誌

カテゴリー:新築

電磁波について

Date : 2013.03.02 / Category : まちづくり/ 家づくりアドバイザー/ 新築

他の建築業者で電磁波の対策はしてますか?していないと大変なことになりますと言われ不安なんですがと尋ねられるお客様が増えてきました。 そこで物好きの血が騒ぎ電磁波測定器を購入 文献やネットも調べてみました。まずは事務所にあったファンヒーターで試験を

真っ赤になってアラーム鳴りっぱなしメーター振り切れました。いろいろと試しましたが、電気製品で電磁波の出ていないものはありませんでした。

メーターが振り切れたのは自動車・蛍光灯・ファンヒーターでした。パソコン・携帯電話などは以外に大きくメーターが動きませんでした。

ネットの中では極低周波が害があるとか、特定の周波によって害があるという論調になっていますがしかし調べてみると紫外線や赤外線を含め総てのものから放出されるものが電磁波であり電気そのものも50ヘルツという周波で送電されていますから当然低周波が出てる論理となります。

高圧線などの下では低周波の影響ではなく高圧の電流によって磁界が発生するので鉄分などが一方に寄せられるため生理的にも影響があるのは論理的で納得できますが、一般家庭で発生する音や振動を伴わない電磁波はそんなに影響がないのではと思いますがどうでしょう。

ともあれお客の不安をあおったりそんなことを知ってるのはうちだけですよとかの刷り込み営業はやめてほしいものです。

ちなみにそうやって不安をあおった業者は対策として家をアルミホイルで包みこむといったそうです。 え?家電品が悪いといってるのに外をふさいでどうするの? なんだか中から出てる電磁波が外に出なくて蒸し焼きになりそうなイメージが。 窓はどうするのかな?

そういえばハイブリット車なんかはどう考えても普通の何倍もの電磁波が出てるはずなのに誰も何も言わないのは何故でしょう?

 

 

負担のかからないプランニング

Date : 2013.02.25 / Category : プライベートデザイン/ 住宅模型/ 家づくりアドバイザー/ 新築

家造りのプランニングは意外と負担になるものです。休日になると打ち合わせ大変ですよね。 そんな時にはメール・SNSなどでの打ち合わせをお勧めします。 送付されたプランをご検討 意見を送っていただきそれを新たな気づき 発見 具体的なプランニングを進めてゆきます。

間取りプランがほぼ決まった段階で建築模型を作りご面談をして確認・変更を考えさらにプランをまとめてゆくより良い家造りのできる方法です。

今現在 ご主人の出張都合で時間が取れない方 ご出産直後で外出が頻繁にできない方 家族が一度に会う時間がない方な方々がこの方法でプランニングを進めています。

 

低炭素住宅認定制度って知っていますか?

Date : 2013.02.21 / Category : まちづくり/ プライベートデザイン/ 家づくりアドバイザー/ 新築

低炭素住宅認定制度というものが昨年12月より運用されています。

あまり噂にもなりませんね。 どうしてでしょう?   実はこの認定要件は2020年までには義務となる予定です。住宅の設計をきちんとして採択できるものを選び 要件も2以上満たせば良いというものです。 内容は長期優良住宅とほとんど変わりません。けれど業者側からは面倒だとか難しいとかでほとんど利用されていません。

目標基準がきめられすでに断熱においては義務となる要素 しかも現在施工されている内容を検証するだけなのに敬遠されているとは、いかに住宅の設計がおろそかになり施工者側の意識が低いかわかりますね。 利用するかどうかはお施主様の考えとなりますが提示し考えていただくことも施工者の姿勢としては大事ではないかと思います。

私は長期優良認定の断熱要件を満たしたうえで、気密において採用のメリット デメリットをお話しして設計を進めています。

家造りの迷い・不安に

Date : 2013.02.20 / Category : まちづくり/ プライベートデザイン/ 家づくりアドバイザー/ 新築

本屋さんに行けば住まいづくりの本 雑誌はいっぱいありますよね。

本 雑誌を選ぶガイドブックが必要なほどです。

それほど家造りには迷い・戸惑い・不安がいっぱいです。 けれど迷ったら聞いてみることも大事です。

しつこい営業が怖いから聞けないとはよく言われますが、そもそも住宅会社には二通りあります。 営業マンがいて、TV チラシ広告を行っている会社はそもそも販売が会社の目的ですから問い合わせがあれば仕事として営業をします。

聞くべきは工務店で住宅建築を仕事とし経営者を含め全員が家造りのために建築士そのほかの資格を持っていてすべて自社で設計から施工監理をしている会社です。

そういった会社には販売のための営業マンはいません。 しつこい営業などは物理的にできません。 けれど相談があれば建築士としての公平さをもって疑問点や迷いに真摯に対応してくれ今思っていることに応えてくれるるはずです。  また聞いたうえで余所を選ぶこととなってもその人のためになったのだと喜ぶはずです。

勇気を出して聞いてみればきっとベストな道が開けます。

家造りと風水

Date : 2013.02.19 / Category : プライベートデザイン/ リフォーム/ 家づくりアドバイザー/ 新築

昨日は家相のお話でしたが、今日は風水についてです。

最近は家相よりも風水のほうがさまざまな本や情報があって家造りに興味のある方はこちらのほうに興味があったり、家相と風水を同じと考えられている方も多いようです。

家相については昨日の記述の通り 古来からの日本の気候風土をもとに各地の特性を取り入れたものですから、建築設計者にとってはそれにだけとらわれるのでなければ、キチンと設計にも取り入れるべき事象もあり総てを否定すべきではなく現在の生活を踏まえ取捨選択すべきというのが私の認識です。

さてそれでは風水についてですが、あくまで私的な意見としてになりますが建築の視点で考えてみた場合 方位 気候的に合致しない部分が多いようです。

その原因はどうやら風水における中心点は中国のあのお城らしいです。 その地点からの気の流れを考察しているものであり 日本の家相のそれぞれの建物の重心から気候風土に合わせた考察とは違うものらしいというのが結論です。

私的な意見ですが、風水については禁忌的方位などはあまり気にすることはないとは思います。

けれども色や角の使い方などインテリア デザイン的要素として感性に訴えたりする部分は流石に長い歴史から発生しているなと思わせられることがたくさんありますね。

提案第二回目

Date : 2013.02.16 / Category : 家づくりアドバイザー/ 新築/ 未分類

いろいろと迷っているのだけれど話を聞かせてほしいとお電話いただいたお客様 今日二回目のお話です。 自ら懸命に勉強されいろいろ調べられ来ていますのでプランニング的にはスムーズに進んでいます。 ある程度の構想をご自分で持たれて計画されいたので、今回はそのプランをまとめ具体的な模型という形でご提案しました。 プラン 間取りは非常に気に入られたようです。

さまざまな住宅会社を調べお話を聞かれたということで、材料や工法についての疑問や質問にも一つずつお答えし疑問を解消することができればと丁寧にお答えしました。

その中で他の工務店・業者で何社かシロアリの対策について熱心にすすめられたがどうなのでしょうかとのご質問がありました。 不安をあおるシロアリ駆除業者と工務店の提携商法です。消費者不安をあおる商法はちょっとどうかと思いますね。

断熱性能とは。

Date : 2013.02.14 / Category : 家づくりアドバイザー/ 新築

 

室内の熱が屋外に逃げてしまうことを熱損失といいます。 右の図が一般の住宅の熱損失の平均値を算出したものです。 一番大きな割合で熱が逃げてゆきまた夏場など日光により熱侵入する部位が窓です。 30%~55%を占めます。

ですから断熱材をいくら良いものにしても窓の性能を上げることにはかないません。

よく勘違いされるのが床の断熱 天井の断熱での熱損失と体感温度です。  実は窓により内部の熱が逃げているので床材 天井材が包括してしまった冷気を解消することができないのを単純にその部分だけ性能を上げようとして数字上の性能は上がるしコストはかかっているのに実際生活してみると役に立っていないと言う例です。

断熱のためにもまず建設地域の気候に合わせた窓のプランニング 隣地条件を含めた配置計画は重要です。 そのためにも模型を使ったシミュレーション検討は大きな役割を果たします。

いたずらにメーカーの都合による数字上の性能を求めコストのかかる材料を採用するよりもまず建築地の条件から検討し必要な材料の選定をすることが長くすみ続けるためにも大切なことです。

見附の家

Date : 2013.02.13 / Category : プライベートデザイン/ 住宅模型/ 新築

3月より着工予定の 見附の家 完成模型です。 昨年末より打ち合わせを重ね模型提出も二度目となりました。 敷地の検討 日当たりの検討 そして高齢のお母様も同居と言うことで お子様の未来と使い勝手 将来への可変性を大事にした間取りにしました。

これから耐震や断熱の性能検証と材料選定を行い申請図を作成しながら細かな変更 ご要望をより具体的にしてゆきます。

自然素材・無垢の家にも潜むシックハウス

Date : 2013.02.12 / Category : 家づくりアドバイザー/ 新築/ 未分類

自然素材 無垢の木材を使った家にはメリットがたくさんあります。
何よりも健康的なイメージがありますね。

20130212-213057.jpg しかしシックハウスの原因はさまざまです。ひとつだけの要因でシックハウス症候群が引き起こされるとは限りません。 自然素材 無垢材だから絶対に安全と信じ込んでしまうのも考えものです。 たとえば無垢の木材でも輸入木材は殺虫剤 防腐剤を注入されたり防疫のため燻蒸処理されていたりします。 それらが完成後の密閉された室内で日光にあたり揮発して害を及ぼしたりする例もあります。また有名自然素材塗料の中でも実験の結果直射日光で有害揮発物質が出るので室内使用は適さないとされているものもあります。

20130212-214100.jpg そして、木目がキレイで家具にも使い安いランバーコアという材料もカット時の粉塵や日光によって表面からでる臭いがシックハウス症候群が引き起こす例が多くあります。 どの材料も 認定されていてフォースターF★★★★ は取れていたりします。
しかしフォースターF★★★★に規定されている物質だけがシックハウス症候群の原因物質ではありません。 着工 工事前には設計者などにどのようなものをどのような根拠で使うのか確認しましょう。

外壁の考え方に誤りは無いですか?

Date : 2013.02.08 / Category : まちづくり/ 新築

住宅街の中にひときわ目立つ 本物の木の外壁 目を引きますしさわやかな感じもします。

けれど火災などのリスクについて設計者はお施主にお話ししたのでしょうか。

住宅の外壁は都市計画区域によって防火の程度が定められています。

木の外壁でも下地等に不燃材を使うなどすれば建築基準法上はなんの問題もありません。 デザインやエコの観点から規制は緩和されています。

しかし多くの設計者がわかっていないのは 耐火・防火の内容です。

たとえば一時間耐火といえば隣で火が燃え盛っても一時間は大丈夫とイメージしていることが多いと思いますが、実はコンクリート造りや鉄骨造りでも実際に起こってしまった火災に対しては建物はほとんど無力です。

一時間耐火とは火災が起こってしまった場合 一時間は建物が倒壊や重大な損傷を起こして他に迷惑をかけない時間のことを指します。

木造住宅における防火構造とは 自分のところからの発火ではなく お隣 近所から火災が発生した場合に避難できる時間を確保するための定めです。 そこに規定された時間はわずか20分です。

私は消防団員として実際の火事には何度も遭遇しています。 火災が発生した場合 お隣と10メートル以上離れていたり 道路を挟んでいたとしても消火活動が遅れた場合必ず類焼します。

農村で林を挟んでいるような家々でも簡単に火は燃え移ります。

木の外壁の場合 基準法上の時間だけ家の中に火の侵入は防げても外壁全体はすぐに燃えてしますことが想定されます。

自分の家の周り半径50メートル以内に将来にわたり絶対に他の家が建たないという保証でもない限り木の外壁は防火を目的に作られた外壁よりもリスクがあると私は考えています。

このリスクを設計者はお施主に話しているのでしょうか? まさか何も話さないでデザインのために設計者自ら木の外壁を採用することをお施主に薦めているのであればただのエゴイズムであると私は思います。

設計者であればこのリスクはしっかりとお施主に説明したうえ、それでも採用したいとの意向があればそこからベストを尽くすべきです。

 

 

住まいは自動車とは違います。

Date : 2013.02.07 / Category : プライベートデザイン/ 家づくりアドバイザー/ 新築/ 未分類

綺麗な展示場やショールーム 商談室を用意してまるで自動車のように住宅を“販売”するのが当たり前のように行われるようになってから結構な年月が経ちました。

けれども住宅と自動車は決定的に違います。

自動車は自動車学校に通い運転免許証を取得しなければ運転できません。だから自動車を購入する人は自動車に触れ 運転方法や共通の構造をわかった上で比較検討して購入することができます。

住宅は購入するのに学校や免許は必要ありません。 だからきちんとアドバイスをする人間が必要です。

もともとは 一般の人たちにとって 人生においても何度も建てるものではないしまして高額な住宅づくりにトラブルを防止しアドバイスをし住まいづくりのガイド役となるためにも建築士という資格は存在しています。

建築士とは建築の知識だけではなく、要望に応えプランを纏める試験にも合格したものです。 プランや要望についての相談はどんなメーカー 工務店でも建築士と行うようにしましょう。

うちには建築士がいないとか プランは他の者がしますは論外です。

そもそも建築士と話し合わずに家造りを進めていくのは お医者さんに行ってそこにいた医材納入の人に治療してもらっているようなものですよ。

集いの家 熱く打ち合わせ!

Date : 2013.02.06 / Category : プライベートデザイン/ 新築

完全分離二世代プラス 娘夫婦 二家族のための部屋を持った集いの家
ご夫婦・お母様と夕方から打ち合わせ。
若旦那も忙しいなか 新潟の現場から駆けつけてきていただきました。

建築模型を前に時間が経つにつれそれぞれの家に対する熱い思いが溢れてきました。

20130206-212255.jpg古い家での思い 亡くなったお父さんの思い
これからの新居での暮らし 今までの愛着のある家具たち 断ち切らなければいけない思い出の品々
三代に渡り受け継いできた着物のことには思わずお母様は涙も………。
こうしていろいろな思いを吸い込んで新しい住まい造りは進んでゆきます。

家造りの確実にうまくいかなくなる方法

Date : 2013.02.05 / Category : 家づくりアドバイザー/ 新築

家造りの手順には決定的な正解はないのですが、ほぼ間違いなくうまくいかなくなる手順は存在します。 いくつものパターンがあるのですが最近多くなってきた営業手法をまずご紹介します。

《家造りはわからないことがいっぱいあります。私もよくわからないのでご一緒にお茶しながら夢や希望を話すことから始めませんか?》

一般工務店向けにローコスト住宅のコンサル指導をする会社が編み出した手法です。  他業種から転業してきた経験の浅い営業マンのための手法です。

今はSNSなどを利用すれば実際に会うまでは経歴などはわかりませんしネット上の簡単な回答はその都度しらべてからでも表面的な答えとしては十分です。

警戒感を緩和するために会社ではなく喫茶店などを利用するのも王道パターンです。

またこの手法の便利な点は実際に会ったその場では回答やアドバイスを一切することなくお施主の言葉にうなづいて “私も解らないんでこれから御一緒に考えましょう。きっといい方法が見つかりますよ。”と言ってしまえばこの会社がどんなものを作っているのか、どんな考えを持っているのかを一切語ることなくお施主の考えを聞き出せてしまいます。

あとは会社に戻ってから報告 会社(工務店)はお施主に対しフレーミング(無意識化の囲い込み)ができる一番合った商品や言葉を用意することができます。

なぜなら夢を語ってくださいと聞き出す手法とは実は夢が実現できないのはなにが障害になっているのかを聞き出す方法だからです。

迷った人ほど現実を知っています、言葉の端々からは実際に手の届く範囲と予算が読み取れてしまいます。

クリアできない障害を聞き出しているわけですから次回のアポイント時にはその回答を用意して行けば、他業種から転職したとしても営業はもともと売るのが仕事ですしまた往々にして迷っていたお施主は何らかの方向が見えると一度すべて話したことですので望んでいるものはこれだったと錯覚もします。 

ではなぜにこれが家造りに失敗する方法なのか。

それはこの手法を使う工務店 営業マンはそれぞれ家造りに対する経験が建売やパターン売りしかしてこなかった結果この手法を取らざるを得なくなってしまったことに陥ってしまっているからです。

この後どういう道をたどっていくかといいますと、何度か打ち合わせを繰り返していくうちにほぼ確実にお施主の知識・熱意が工務店・営業マンの知識を上回ってしまい、お施主はなんだか違和感を感じることに、そこで断ることができるか、ずるずるとそのままになってしまうかが運命の分かれ道となります。

うまく断ることができても間違いなく時間の無駄 その焦りからさらに不本意な家造りになってしまうことも

ただ私も単なる営業マンの悪口を書いているわけでもありません。彼らも決して悪気があるわけではありません。 会社としての方針なら従うしかないでしょう。

むしろこのような営業手法を使うことによってまともな建築の勉強の機会を失い 知識がないことを売り物にしたり事にはある意味同情します。

けれどこれでは誰も幸せにはなれません。 建築屋の家造りはお施主の幸せに奉仕することが最大の目的です。

 

春のタネまき

Date : 2013.02.04 / Category : 家づくりアドバイザー/ 新築

今日から春!…もちろん暦の上ではですが。
雪消えと共に工事を開始したいと予定を立てているお客様もいます。

さてさて…打合せ用資料作成中です。

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ただ今、模型制作中

Date : 2013.01.30 / Category : 住宅模型/ 家づくりアドバイザー/ 新築

お打合せ中の二世帯住宅、だいぶ時間が経過してしまいました。
昨年、たたき台としてご提案していた内容を年末年始の家族会議を経て、ご主人様がプランをまとめてくださりPDFで送られてきました。

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ワタシ作業はというと、家相盤に照らし合わせての間取り確認とアドバイス。
さすが建設会社にお勤めのご主人様、広さや住設の配置など、バランスが取れています。

平面でのイメージは固まったようなので、今度は立体的に検討をして頂く段階に入りました。

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雪対策も考えながら、ただ今、模型制作中です。
【家づくりアドバイザー・(^^)】