私の現場日誌

断熱性能とは。

Date : 2013.02.14 / Category :

 

室内の熱が屋外に逃げてしまうことを熱損失といいます。 右の図が一般の住宅の熱損失の平均値を算出したものです。 一番大きな割合で熱が逃げてゆきまた夏場など日光により熱侵入する部位が窓です。 30%~55%を占めます。

ですから断熱材をいくら良いものにしても窓の性能を上げることにはかないません。

よく勘違いされるのが床の断熱 天井の断熱での熱損失と体感温度です。  実は窓により内部の熱が逃げているので床材 天井材が包括してしまった冷気を解消することができないのを単純にその部分だけ性能を上げようとして数字上の性能は上がるしコストはかかっているのに実際生活してみると役に立っていないと言う例です。

断熱のためにもまず建設地域の気候に合わせた窓のプランニング 隣地条件を含めた配置計画は重要です。 そのためにも模型を使ったシミュレーション検討は大きな役割を果たします。

いたずらにメーカーの都合による数字上の性能を求めコストのかかる材料を採用するよりもまず建築地の条件から検討し必要な材料の選定をすることが長くすみ続けるためにも大切なことです。