私の現場日誌

本当の棟梁が建てる家とは

Date : 2013.02.09 / Category :

昭和40年頃までの住宅は棟梁が建てる家が大半を占めていました。今では棟梁=大工のようになってしまってますが、 そのころは棟梁、大工との役割の違いは大きく違っていました。

その頃の大工とは木工事においてノミ カンナ ノコギリ 玄能などの道具を使う職人であり、木造において一番多くの工程 道具を使うので大工と呼ばれたそうです。

そして棟梁とは、顧客の要望を聞き その土地 気候風土に合った建築を考え 丈夫な木組みを考え 番付と呼ばれる柱梁の配置図を作り 木材に墨付けと呼ばれる加工用の線を引き 大工はもちろん 左官・瓦・建具などの専門職を使いこなし 予算を管理する およそその現場に関わるすべての職人の上に立ち現場を纏めてゆく役割の者をさしました。

 

棟梁とは大工ができるから成れるのではなく、現場を知り規矩術(きくじゅつ)と呼ばれる高度な設計手法を習得したものしかなれませんでした。

 

 

 

現在においてその役割はまさに建築士が担うべき役割です。 私たちはお客様にプラン 予算組 施工 設計監理まで自社で一貫して行える 現代の棟梁との心意気を持って住まいづくりに取り組んでいます。

 

豆知識ですが棟梁 大工の神様はなんと聖徳太子なんですよ。