大橋ブログ

建築相談員で行ってきました。

Date : 2016.04.11 / Category :

illust3028今日は長岡市消費者センター絡みの(NPO法人新潟の住まいを考える会)の建築相談員として、問題があるので相談させてほしいとのお客様の家に訪問してきました。  

 ご相談の内容は基礎のコンクリートに亀裂が入っている、建てた住宅会社はきちんと対応してくれないしどのように話を進めてゆけばよいのかとの内容でした。

訪問して調査させていただくと確かに基礎にはクラックが結構多くみられましたが補修をしたり直したりした形跡があります。 また外の土間にも亀裂があります。  

しかしどちらも見た目はよくないけれど大きな欠陥ではないような気がします。     

目視調査を終え、当時の書類や調査書を見させていただくとと築10年経過していること 地盤調査書からは良好な地盤であること 基礎図などもしっかりと指示が記載されていることなどから目視と併せやはり重大な問題は感じられません。  

 さてどのようなことがご不安で問題とされているのでしょうかお聞かせくださいとお話を向けると、実は最初にひびが入ったときにこの家が欠陥じゃないかと不安になりいろいろと欠陥調査会社?っていうのか3社くらいに聞いてみたらレーダーや音波計など様々な機械を持ち込んでここに欠陥がある将来大変なことになるからリフォームしなさい補強しなさいといろいろと言われそれを建てた建築業者に言ったところそれは違います、そんな要求はのめませんと言われ 

では調査した調査会社にどうすればと向ければ3社とも高額な補強工事をしなければいけないと言われどうにもならなくなり 毎日この家にに住んでいることが苦痛になっていますとのことでした。

しかし書類 調査書 を見て現地を確認 経過年数を勘案すればそんなに重大な事柄は考えられません。

まず地盤は調査書と長岡のこの住所付近であれば市内の中でも条件のかなり良いほうであり心配することはないこと。

基礎には確かにクラックが入っているが初期的の補修をしてからかなりの年月が経過しても拡大していないこと まっすぐ縦方向のクラックなので不動沈下や地盤の問題ではないこと 多分にアンカーボルトの位置と一致していてさらに鉄骨系プレハブ住宅なのでダブルアンカーのため基礎巾によってはクラックが出ることなどの要因を話し 決して不安になるようなことではないことを理解していただいた上で対処方法として どうあれクラックについてと土間部分に空間がある時の対処は建築業者に誠意をもって直してもらう具体的な方法(調査会社はオシロスコープを使い特別なOOをしなければ大変なことになると言ってったそうです)を伝えたところ

ああそうだったんですね不安ばっかり募っていたのがやっと晴れ間が見えました。と言っていただきました。

最近は本当に不安をあおって高額な補強工事を進める例が一時の耐震補強工事の時よりも巧妙になってきています。

そんな時は具体的解決方法についてストレートに聞くべきです。 話を違うほうに持って行ったり 不安をあおる言い方をするところはすっぱりと話をやめるべきと思います。