最近 同業者との話で暫しば この家は売れないんだよな とか これは当たったよとかとか 言われるので 思わず???? となっていたのですが、 実は 殆どの工務店が 設計業務を辞めてしまっていたり 外から売れる住宅の図面 仕様を買ったりと責任を持たず 外部委託にしていたんですね。
売れることはマーケティングの道理には合致しているのでしょうが、建築 住まいづくりの我々が目指し連綿として積み上げてきた 棟梁としての大事な 場所を読む 先を読む 目の前に居られるお施主様のためにどこにもないたった一つをつくりあげる という心が何処か 遠くに行ってしまったように感じてしまいます。
私たちとご縁ある方にはけっして 売れる 売れないでは お勧めすることが無いことを願います。
お施主様も設計 工務も本音は避けたいお金の話
Date : 2016.07.14 / Category : 長岡の住まいづくり
家造りで 先ず一番大事で 真っ先に解決しなければいけないのがお金の話ですよね。
だけどもお施主様もさることながら造る方もなんだか言い難くてなんとなく避けたいのが本音ですよね。
けれども 家や土地の代金のほか どうしても掛かってしまう ローン金利や登記 保険 手続き費用 申請費用 などの他 意外と見落としてしまう引越し費用 など ここをしっかと見据えないで 土地と建物 や建物だけで考えてしまうととんでもないことにもなりかねません。
場合によっては同じ土地建物でも総額で20パーセントも違うことも……… 例えば土地建物で2500万円で ローン諸費用で20パーセント違えば500万円ですよね‼︎
しっかりと見据えてきちんと相談できるようにしましょう。
どうして大手ハウスメーカーは完成見学会をしないのでしょう?
Date : 2016.07.13 / Category : 長岡の住まいづくり
住宅展示場を持っているハウスメーカーさんはあんまり完成見学会をしないですよね。
そう言うと ハウスメーカーの営業マンはプライバシーに配慮していますので、とか自信がありますと言いますよね。
けれども本当の理由は 展示場の物件と実際に契約して建てた家と大概の場合 グレード仕上げに大きな違いがあるからなんですよね。
展示場は最高グレード そこでお施主様に興味 関心を抱いて貰って そこから家造りをスタートという形にすれば、設計やプランニング力などではなくて 出来上がりのイメージを展示場の物件で持ってもらい ブランドと知名度 あとは金額交渉の話にと 総て営業セールスの力だけに持ち込めるからなんですね。
と言いながらサンセイ技建の家も展示場もモデルハウスもないのにあんまり完成見学会してませんね。
設計の視点から見ると土地は違って見える。
Date : 2016.07.12 / Category : 長岡の住まいづくり
大規模な分譲地 から市街地のミニ開発分譲まで様々に土地は販売されています。
ときに掘り出しものの土地ってあるの? と聞かれることがありますが、土地に限って言えばありません。 土地の売買は明確なビジネスとして成立していますので、売れるものは高く 売れないものは安くとどちらもそうなる明確な理由があります。
大規模な分譲地の中で一番条件の良い土地は当然真っ先に売れて行きます。
また同じ地域 地区での価格の安い土地にはそれなりの理由もあります。
そういった意味では土地には掘り出しものはありません。
ただしそれは売買する不動産屋さんの観点と建築する側の都合があったりもします。
なるべく正方形で道路側に間口が広く空いていれば決まったプランを嵌め込めば土地も建物も短時間且つ最小限の労力で売却できます。
けれど間口が狭かったり 台形や変形したりしている土地は実はプランニング上すごく魅力的な家造りが出来る可能性を秘めている場合があります。
また都市計画や周辺状況の考え方も売買を目的としている見方と家造りの目的の視点とは大きく異なる場合もあります。
土地に迷った時には、売買とは別の視点で見れる設計者 設計士に相談してみることも必要かもしれません。
区画整理された場所でののためあらかじめ用意されているパターン化住宅はともかくも
住まい造りは様々な条件を踏まえてプランニングが進んでゆきます。
12年ほど前に建てさせていただいた住宅ですが、 敷地条件が28坪ほどの小さな土地しかも正方形でなく異形でした。 また防火区域内で高さ制限もあるかなり難しい土地条件で更にどうしても駐車場2台も必要とのことで写真の様なスキップ型 3階建てを採用しました。
結果 2階には外観からは想像もできない広いリビングが出現する事になりました。
いろいろな難しい建築条件 状況も 真正面から取り組むことで良い結果や成果が導き出されることはよくあります。
実際には土地区画整理されている場所でも道路の右左 東西南北で勘案しなければならないことは数多くあり 決して パターン化したプランでは本来の土地が 地域条件にあった住まい造りにはなりません。
リトミック ミニセミナー
Date : 2016.07.10 / Category : 長岡の住まいづくり
25年前 まだ自分が会社勤めをしていた頃 担当させていただいた会社の事務所 長いお付き合いで ずっと営繕や関連の建物 オーナーご自身の住まいと お付き合いさせていただいて来ました。
今回は事務所の増床です。
長いお付き合いのなかで建物はどうしても手のかかる事は発生します。
わたしも 勤めていた時のお客様 祖父 父が棟梁として家造りをさせていただいたお客様 そして現在の住宅業界 在り方に納得がいかず 自ら会社を興してからのお客様
ありがたい方々に 何十年もお世話になっています。
その方々の為にもただ周囲や流行に流されない 現在における棟梁と呼べる流されない 住まいづくり 建築を続けて行こうと思います。
あたりまえの事の大切さ
Date : 2016.07.05 / Category : 住まいづくり
今日 打ち合わせに向かう通りがかりで何気無く視線が止まった家がありました。
そういえばこの家 昨年 新規の工務店さんでデザインと無垢材を売りにして完成見学会をされていたと思い出しました。
場所やどの工務店さんとは決して明かすことはできませんが、結構数はされている工務店さんだったはずです。
たった一年で 外壁が黒ずんでいます。
これは、デザイン優先で 軒の出を極端に少なくしたのですが、その為 外壁の通気が正常に行われていないので 内外両方に 結露を起こしている為と考えられます。
通常 きちんとした施工方法を取っていれば1.2年
でこの様な黒ずんではでないはずです。
自然素材 無垢材 健康素材 といっても デザインが良いといっても 壁の中で結露を起こしていては何にも意味がありません。
基本を大事にできなければ家造りは成り立ちません。
健康住宅という言葉が最近の流行のようですが、今ひとつとらえどころのない言い方になっていますね。
大きく大別すると ●素材 ● 工法 のふたつにですね。
素材系には 珊瑚壁 シラス壁 無垢材 天然木 柿渋 羊毛断熱 でんぷん糊 和紙 …….…… など ほぼ考えつく 耳触りの良さそうな 言葉が並んでいます。
工法になると 健康空調システム 健康外断熱 エアヘルス など 換気断熱系が多くなります。
また 付加価値をつけるものとして 抗酸化材 吹き付け 微粉炭混入工法 などもありますね。
さて どれが正解なのでしょうか?
住宅は 人が暮らすためのものです。 永く住み続けることが前提です。
まず最初には 建てられる土地 条件に合致した環境 温熱設計 安全・保全の為の設計があり
暮らす人のための設計があり それらを総てまとめ上げることができるのが
まともな設計の出来る工務店だと思います。
それらを考慮することが出来ずに 安易に素材や電力などに依存した工法が先行してしまうのは、
付加価値やオマケを先に考えてしまっているのかもしれません。
大手ハウスメーカー ・工務店さんでプランニングを進めていて うちにもお声をかけていただいたお施主様がよく言われるのが、自由設計ですぐにプランニングを出してくれたのですが、全然ワクワクしてこないんです。
正直 『ここがダメ』『ここが嫌』もないんですが 心浮き立つものもないんです。
どうしてでしょうとよく言われます。
それは、自由設計と言ってもその会社が設けた範囲 設定のなかでの自由設計であって、本来の意味の自由設計ではないからです。
共通の構造 仕様 部材のなかでコストを抑えた 最大公約数のなかで 少しの変化を加えた家がその会社の自由設計というものになっているからです。
自由設計を謳っているのに 間取りが違う 外見が違うだけでオプション価格が発生するのは自由設計じゃないですよね。