私の現場日誌

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住まいは自動車とは違います。

Date : 2013.02.07 / Category : プライベートデザイン/ 家づくりアドバイザー/ 新築/ 未分類

綺麗な展示場やショールーム 商談室を用意してまるで自動車のように住宅を“販売”するのが当たり前のように行われるようになってから結構な年月が経ちました。

けれども住宅と自動車は決定的に違います。

自動車は自動車学校に通い運転免許証を取得しなければ運転できません。だから自動車を購入する人は自動車に触れ 運転方法や共通の構造をわかった上で比較検討して購入することができます。

住宅は購入するのに学校や免許は必要ありません。 だからきちんとアドバイスをする人間が必要です。

もともとは 一般の人たちにとって 人生においても何度も建てるものではないしまして高額な住宅づくりにトラブルを防止しアドバイスをし住まいづくりのガイド役となるためにも建築士という資格は存在しています。

建築士とは建築の知識だけではなく、要望に応えプランを纏める試験にも合格したものです。 プランや要望についての相談はどんなメーカー 工務店でも建築士と行うようにしましょう。

うちには建築士がいないとか プランは他の者がしますは論外です。

そもそも建築士と話し合わずに家造りを進めていくのは お医者さんに行ってそこにいた医材納入の人に治療してもらっているようなものですよ。

建築士としてのスタンス

Date : 2013.01.28 / Category : 未分類

近代住宅の設計や住宅エッセイストとして一時代を担われた宮脇檀(みやわきまゆみ)という設計家がいられました。

数々の名言も残していられます。その中で建築に携わる者としてかみしめなければいけない言葉もあります。《望まれるまま綺麗で完璧な家を作ったら子供は子供室に夫は書斎にと家族がなくなってしまう。・抜粋・》  住宅の提案をすることはその家族の幸せを願わなければなりません。 安易に夢を語ってくださいなんでも思うままにしますという営業手法が横行していますが、住まいで幸せのあり方が変わるということはよくあります。
住まわれる方の事を想い 時には意にそぐわないと思われることもプロとして進言 メリット デメリットをすべて提示してより良い住まい造りを目指さなければいけません。

住宅ローンなどについての来年度税制改正大綱が発表されました。

Date : 2013.01.25 / Category : 未分類

住宅関連では来年度の消費税の導入による悪影響を出来るだけ回避するために、減税期間の延長 金額の拡充や長期優良住宅などの助成金優遇などが盛り込まれています。 増税後の優遇措置を 拡充することによって、駆け込み需要など急いてしまってのトラブルを起こさないよう誘導している気配がありますね。

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気をつけなければいけないのは、大きなハウスメーカー ビルダー ともに、 金額が安いパッケージ商品を主軸にして駆け込み需要で売り抜けようとしていますが、 今年度中盤から政府・行政として、これからの住宅の姿として省エネルギーやサステナブル 高齢化 防災などを盛り込んで 新たな基準 、目標が設定されていくこととなっています。
そのために大手ハウスメーカー ビルダーは基準が変わる前に契約してしまわなければなりません。
また、地元業者や工務店にしても、そういったことを知らずに旧態以前の工法や設計となってる例も多く有ります。
長い目で見ると住宅の性能が違えば消費税差額分などは、すぐに消えてしまいます。
キチンと説明の出来る 設計者と相談できるのが一番ですね。

何かおかしくないですか?赤坂プリンス解体

Date : 2013.01.11 / Category : まちづくり/ 未分類

赤坂プリンスホテルが解体されています。 テレビや新聞・雑誌でも画期的な工法と持ち上げていますが、わたしは疑問です? 老朽化したと言って たった26年で解体される高層建築とはなんでしょう?
 木造住宅の寿命よりもはるかに短い期間です。 計画に2年 工事に3年 使用期間26年 解体に1年 これのどこが画期的な工法なのでしょうか? このホテルを技術・工法とも総力を上げよみがえらせることが本当の技術ではないでしょうか? 普段 エコ 省エネ と言っているメディアが何故声を上げないのでしょうか? コストが理由と発表されていますが、実は解体後は今の建物の1.5倍以上の建物が建つようにこっそりと都市計画や周辺法も改正されています。 本音は建物を修繕するよりも新しい建物で面積を広げたほうが収益が上がるからと、なぜかそこだけは官民・メディア一体となって突き進んでいるような気がします。 こんなことが他の高層ビルでも行われれば、都市の建物がたった30年以下の寿命でどんどん取り壊されていけば 単なるスクラップビルドに逆戻り こんな国それこそ他にはないですよ。

今年の建築業界は?

Date : 2013.01.07 / Category : news >/ プライベートデザイン/ 未分類

本日から巷も仕事始めということで急にあわただしくなってきました。
 けれど本格的な動きにはいまひとつこの雪が邪魔というところですか。

ふと考えたら、約30年前には住宅を造るのには営業マンという存在がなかったのに気が付きました。
 いろいろと記憶をたどったり 調べていくと建築・住宅業界の変化が見えてきてなんだかおもしろくなってきたので、何回か考えてみたいと思います。
 

12月は大変です。

Date : 2012.12.17 / Category : 未分類

住宅業界では毎年12月になると、各社営業マン主催の茶話会やセミナーが一気に増えます。 営業マンも来年度に向け見込み客の名簿作りに一生懸命なんですね。 でも建築の本質から外れて消費税やお金の話だけはどうかと思います。 営業マンは自分が延命するための名簿作りに必死なんですから 。

夕景の家 

Date : 2012.07.17 / Category : 未分類

この夕陽を見るために、ここにセカンドハウスを建てたいとのお施主様の願いで創った夕景の家。  本当に夕日が贅沢です。 こんな風景をいつでも見られるなんて!

住まいづくりと煙草

Date : 2012.07.10 / Category : 未分類

嫌煙権と言われ久しく喫煙されている方には厳しい世相になってきています。

住まいづくりの観点からみても、残念ながら禁煙していただくのが正解です。

なぜならこの30年ほどで以前とは比較にならないほど住宅の気密性は高まっているからです。

 

今現在 一般的な工法で普通に家を作ったとしても、断熱・気密に関する性能は30年前の数十倍となります。 したがって無知 無計画な住宅づくりをすると健康を害してしまう家がどんどんできてしまっていた時期があり社会問題にもなりました。

そのため建材の規制と合わせ計画換気を平成15年に制定したものがシックハウス法です。

さて法律で規制しなければいけないほどの気密性を持つ住宅の中で煙草を吸うことが何を意味するかはお分かりになると思います。 

それでもどうしても住宅の中で煙草を吸いたい方におすすめは 他の部屋に影響のないクリーンルームと自家発電装置の取付 熱交換型の換気扇 循環型でない外気導入型エアコンを導入すれば大切な家族に影響はないでしょう。

 

安易に電気式換気に頼った高気密高断熱住宅は 電気が止まれば換気をしません。

また自然還流型の高気密は中越地方の冬では作用するモデルではありません。

家はどんな時でも家族を守る傘であるべきです。

結論 家造りと家族を考えたら煙草はやめましょう。

 

 

 

 

循環型高気密高断熱住宅に思う。

Date : 2012.07.04 / Category : news >/ プライベートデザイン/ 新築/ 未分類

高気密高断熱住宅に加え、最近は地熱利用などの循環型高気密高断熱を売りにする工務店さんも増えてきました。  元の家近くでもパネル式耐力壁、地熱利用高気密高断熱の家が建築中です。 近くなのでどうしても現場作業が見えてしまって??? 高気密高断熱なのに作業している大工さんが休憩時に建物内で一斉に煙草を吸っている姿にびっくり  今手がけている家にお施主様がどういう思いを託しているのか伝わっているのでしょうか?・・・・・・・・・

まあそれはそれ、工務店さんにもいろいろな考えがあることでしょうから。

循環型高気密高断熱は図のようなシステムで成り立っていると説明されています。では何が問題なのでしょうか。 あくまで私的な意見です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単純に言って、雪が積もれば屋根頂部で排気ができないので冬季は空気が循環していない。

もう一つは普段の生活でまず見ることのない床下や小屋裏のをあえて家じゅうの熱交換のために循環させていることです。

給排水の通っている床下やほぼ確実にお客様ご自身で見ることのないだろう小屋裏などの循環空気はあまり積極的に使うべきではないと思います。  イラスト上では出ていくだけなので入ってくることは無いと多分に反論されるとは思いますが、実際は入ってくることがなければ出ていくこともありません。  万一にもそんなことはないとの反論は、空気の還流が建物形状によって解析され実証されていない限り空論でしょう。

強制的に機械換気を行っても澱みはできます。仮に強制換気で計画すれば電気が止まれば建物は死にます。 配管は経年劣化があります。 人間が快適な環境は菌類 昆虫 小動物にも快適な環境です。

完璧な計画ができない限り見えない部分の空気を私は積極的に循環させたくはありません。

 

割烹豆腐 心豆庵

Date : 2012.06.30 / Category : news >/ 住宅模型/ 店舗/ 新築/ 未分類

今朝 割烹豆腐 心豆庵さんから トイレと扉の調子を見て欲しいのでちょっと寄ってほしいとのお電話がありました。

さっそく道具を持っていき調整終了。するとご主人が『ちょっとこっちへ』と手招きされ行ってみると祝儀袋を渡されました。

いったいなんですか?の問いにご主人から『ありがとうやっといろいろと目途がついて一区切りだよ。本当は一緒に飲む機会が欲しかったんだが、お互い忙しくて、今はこれで・・・ 些少だけど受け取ってくれ』と言われました。

その瞬間 二年前不幸にして火事に遭われた心豆庵さんの一からの工場の建て直し 住宅の建て直しに関わらせてもらったこと。

工場の時は、自分は本来は設計申請だけだったはずが、火災にあったご主人の足元を見るように工事金額をどんどん吊り上げていく業者にご主人とともに憤り、工事進行中でしたが全業種 業者ををストップ 交替させ分離発注にしたこと。

その後地元では遺恨の残るらしい業者からは 娑婆壊し(シャバコワシ) と言われ 呑気なじぶんも結構 胸に堪えたこと。工場も住宅建築の時の何度も模型やパースを見ながら夜遅くまで打合せしたこと 住宅の完成した時の奥さんの満面の笑みなど 様々なことを思い出し あの時、筋と意地を通してよかったと 改めて思い返し感激しました。

今 心豆庵さんは 豆醍醐やおからドーナツ おぼろ豆腐などを工場やさまざまなところで販売しお客様に大好評を得ています。 市外からも工場にわざわざ訪れるお客様も休日には特にいっぱいです。 ご主人体に気を付けて、たまにはシッカリ休んで頑張ってください!

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『元(はじめ)の家日記』 6月24日(日)いよいよラストスパート!

Date : 2012.06.24 / Category : 未分類

元(はじめ)の家、完成までのスパートダッシュを迎えました。
今週中には家を囲っているシートや足場も外され、外観がくっきりと現れてきます。施主様ご夫婦はもちろん、私もワクワク!

明日には奥様が待ち焦がれたキッチンも設置。ご主人様のロフトの壁紙も決まりました。施主様の夢、想い、他には決してない唯一の家が完成します。もうちょっと、もうちょっとです!

 

 

 

 

7月20.21.22日は完成見学会をおこないます。

ご家族みんなが楽しめるイベントをご用意させていただきましたよ。詳細は後日公開しますね!

デザイン住宅に思う。①

Date : 2012.06.16 / Category : 住宅模型/ 新築/ 未分類

?住宅のデザインで提案 作る側から一番簡単な住宅とはといえば多分に今現在デザイン住宅と言われているものをそのまま作ることなのではないかと思います。

なぜなら 今デザイン住宅と言われているほとんどのデザインが欧米に多いのゲストハウスの焼き直し アレンジであるため 生活よりもお客に驚いてもらうための工夫 色遣いがされています。

白を基調として緊張を強いるようモノトーンの色遣いと 端部にエッヂ感を出してしまえば、最初に足を踏み込めば はっと思ったり、拡がりがあるなと感じるようにできています。

そしてもう一つ、最初にこれを採用してしまえばその後に選ぶ素材、色、ファニチャーが極端に限られるので設計者は楽になり 「もうこれしかないでしょ」で決めることができます。

けれどその住まいのために調度品 嗜好が限定されていったり 時とともに陳腐化していく住まいには疑問があります。 年月と変わってゆくライフスタイルに耐えながらデザインに優れた住宅が必要です。

本当にゲストハウスを建てるのならいいのですが、住まいを創ってそこに住むのですから設計者はもっと気遣いをすべきではないかと思います。 お客様が望んでいるからと言ってしまえば逃げです。 お施主様は何十年も住み続けることを踏まえせめてメリット デメリット両方を話してから方向を決めるべきです。

設計者は目の前のお施主様の10年20年後にも耐えうる住宅設計を考え抜くべきだと思います。

そのお施主様のオンリーワンを創らせてもらうのですから。

 

 

「元(はじめ)の家」日記 5月26日(土)

Date : 2012.05.26 / Category : 未分類

模型から作り始めて早4ヶ月、施主様の夢の住まいは
ここまで出来上がりました。

今日はご家族3人、初めて建築中の家の中へ。
ワクワクする想いがビシビシと伝わって来ましたよ。

今日の打ち合わせは建具の色や床の色、棚の配置や
収納スペースの確認です。6月初旬には外を覆ってる
シートも取れ、外観の全容が現れ始めます。

ますます、夢が現実に大きく近付いて参りました。

初夏のリフォームチラシUPしました。

Date : 2012.05.15 / Category : 未分類

今年の初夏のリフォームチラシです。
インパクトを狙って似顔絵を入れてみたんです。
描いてくださったのは稲葉さんという絵描きのたまご。
とってもチャーミングなお嬢さんでしたよ。

 

 

 

「稲葉さん、グッと歯を食いしばって
鼻から煙出しているみたいな変顔でいいですよ」
と依頼。遠慮があったのかもっと崩してくれても良かったくらい。
でも大変気に入っています。 稲葉さん、ありがとう。


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